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※執筆中 プレイヤーが何らかの理由で侵入禁止エリアに入り込んでしまった場合には 右方向の通常エリアに抜けるという詰み状態回避用の処理を意図的に利用したワープテクニック。 TAでは必須。 1.08vハンマーローリング 細道ZIP スライディングZIP バニーストライクZIP 巨大化アッパードリルZIP クイックロードZIP 1.08vハンマーローリング ※Steam版限定・オプションの「v1.08ハンマーローリング」をONにする必要あり スライディング用通路(向き不問・行き止まりでも可)に向かってハンマーローリング状態からジャンプを行うと 下側の地形にめり込んだ事となってワープが発生する。 操作手順はこちらと同じなので一度覚えてしまえばZIPテクニックの中ではかなりお手軽だが 下方向にずれ込むためかワープ先で詰み状態となってしまうパターンが比較的多い。 また、ハンマーローリングのLvは3にする必要がある他、強風ギミック下等では発動出来ない。 活用すると一部地形のショートカットが出来る他、赤色の地下洞窟から記憶回廊深層に侵入する事等が出来る。 細道ZIP スライディング用の通路を活用したZIPテクニック スライディング用通路を通過中に【ジャンプ】を入力 スライディング用通路の入り口ギリギリの座標に向かってスライディングする の2パターンが存在し、前者は通路の天井の厚みが1マス分である必要があるが 発動すると下方向にめり込んだ事になり1.08vハンマーローリングと同等のワープを行える。 一方後者は発動すると通路の天井側にめり込んだ事となる。ZIPは原則として右方向への移動処理となる為こちらは 左から右に向かって侵入しかつ途中で行き止まりになっている、あるいは下に落ちて抜ける構造の通路でしか活用出来ないので 用途は限定されているが、とあるエリアに侵入する為にはこちらが必要になる。 スライディングZIP バニーストライクZIP 巨大化アッパードリルZIP クイックロードZIP
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自然の大地イノセント・キッド P 自然文明 (5) クリーチャー:ガイア・コマンド 5000 ■このクリーチャーの上に、どの種族の進化クリーチャーを置いてもよい。 ■自分が《ナチュラル・トラップ》を唱えた時、自然の進化クリーチャーを1体、コストを支払わずに自分の手札から召喚してもよい。 作者:wha +関連カード/2 《神聖の精霊アルカ・キッド》 《ナチュラル・トラップ》 カードリスト:wha 評価 名前 コメント
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次の日講義室に入ると、澪ちゃんはすでに一番前の席に座っていた。 いつもの綺麗な横顔を見せながら読書している。 「じゃあ、今日から澪ちゃんと講義受けるよ」 「りょうかーい」 後ろにいた友達三人に了解を取る。 私はそれから意気揚々と澪ちゃんに声を掛けた。 「おはよう、澪ちゃん」 「あっ……えっと、おはよう、ございます……」 私の声に慌てて、途切れ途切れの挨拶をする澪ちゃん。 やっぱり一瞬しか目をあわせてはくれないけど、でも充分だった。 可愛いなあ。 「隣いい? 今日から、一緒に受けようかなって思ってさ」 「……はい」 この反応。 口でははいって言ってるんだけど、でも表情はやっぱり浮かばれない。 今まで一人でずっといたんだ。澪ちゃんは一人がよかったのかもしれない。 だから突然他人と一緒に講義を受けるのは気が引けちゃうだろう。 私は、澪ちゃんに尋ねた。 「……嫌、かな?」 「そ、そんなことない……です」 澪ちゃんは焦ったような口振りでそう返してくれた。 どっちかわからないけど。 でも。 嬉しかった。 「……ありがとう。よろしく澪ちゃん」 澪ちゃんの隣に座った。 だけど会話は弾まなかった。 私だけ一方的にべらべらと喋り過ぎじゃないのかと昨日反省したからだ。 それにもうすぐ講義だ。 澪ちゃんは講義に使われる教材をペラペラめくったり、手帳のようなものを取り出して何か確認しているような様子だった。 私とは違って立派な優等生、という感じがする。 私は頬杖を突いて、隣の澪ちゃんを見つめていた。 澪ちゃんはそれに気付くと、恥ずかしそうに目を逸らして。 だけどやっぱり私が気になっちゃうのかまたこっちを見たり。 焦るように狼狽しながら、落ち着かない様子だった。 申し訳ない気持ちもあるけれど、正直可愛い。 「その手帳、何が書いてあるの?」 なんでもいいから、話しやすい話題。 澪ちゃんは、自分の手の中にある手帳を見下ろした。 「これ、ですか……?」 「うん。さっきから開いてるけど」 「……よ、予定が書いてあるだけです」 それで終わった。 澪ちゃんは気恥ずかしそうに、手帳を閉じてそれをしまう。 それから、両手を膝の上に乗せてじっとしていた。綺麗な横顔だった。 切り揃えたような前髪も、後ろに伸びる綺麗な髪も、どこをとっても完璧だった。 頬杖を突いたまま見つめる。 たまに澪ちゃんがこっちをちらっと一瞥することもあって。 会話もないまま、時間は過ぎて。 教授がやってきた。 ● 一番前、というのは正直めちゃめちゃ辛い。 昨日までは友達三人と後ろのほうの席に座っていた。 この講義室はどの席に座ってもよく、気分で変えてもよし。 仲良しグループで固まってもよしというそれなりに学生たちの自主性を重んじる、といえば聞こえはいいが、ただ単に自由だというだけだった。 だから私たちも昨日までは『仲良しグループ』として後ろの方の席に座っていたのである。 それが突然一番前に来たのだから、ある意味で縛られる。 例えば後ろの席なら寝ようと思えば寝れたのだけど、一番前になるといかんせん教授が目の前で講義しているのだ。 そうなると簡単に寝ることはできないし、寝たら教授直々にお叱りが飛ぶという事態を招く。それだけは避けたい。 一番前は迂闊な行動ができなくて、暇だった。 ただノートを取ったり、教材を見たり。 だから暇になると、隣で真面目に講義を受けている澪ちゃんに目が行く。 あんまり見つめすぎると集中できないだろうから、正面を向いているように見せかけて横目でちらっと見る程度にした。 澪ちゃんのノートは、とても綺麗だった。国語の先生が書いたんじゃなかろうか、というぐらい筆記が乱れない。 たかがノートにそこまで気張る必要があるのか、と思うけれど、澪ちゃんは別に気張っているわけでもなく平常がその字面であるというだけだろう。 スラスラと教授の講義のポイントだとか、ホワイトボードに書かれた内容を書いていく。 そこに気張っている様子は微塵もなかった。 すげえなあ。 高校時代の澪ちゃんの友達が羨ましい。 だってテスト前にこのノートを見せてもらえるんだぜ。 きっと誰よりもわかりやすいノートなんだろうなあって思う。 もし私が澪ちゃんと友達だったら、多分テスト前は泣きついてたかもしれない。 このN女子大ですらギリギリだったんだからなあ。 誰かに頼るなんてせずに、部活も適当にやって、ただ漠然と勉強してたから。 もし誰かに勉強を教えてもらえてたら、もっと点数伸びてたかもしれない。 いや、それは甘えか。人に頼ろうなんて甘いぞ私。 でも。 でもさ。 テスト前や受験の時に、勉強教えてもらってたり、ノート見せてもらったり。 そういう友達、私にはいなかったなあ……。 私は澪ちゃんを通り越して、窓の外を見た。 緑黄のある木々。 春はまだ始まったばかりだった。 ● 「澪ちゃんは部活何かやってた?」 私は昼食のうどん(昨日は蕎麦だったけど、ここの食堂は麺類が安い)を食べながら、日替わりランチセットを食べている澪ちゃんに尋ねた。 桜高という共通点があるので、高校時代の話題は会話が繋げやすいはず。 「文芸部、です……」 「文芸部! あの、小説とか詩とか発表する部だよな?」 「……まあ、はい」 なんか似合うなあ。文芸部だなんて私とはまったく交わらないような部活だけど、学園祭で文芸誌を発表していたのを覚えている。 私はあんまり読書はしないのでその冊子はパラパラ捲っただけだけど、同じ高校生かと思うぐらい完成していた。 あの中に、澪ちゃんがいたんだ。 「澪ちゃんも何か書いてたりしたの?」 「少しだけ」 「小説とか?」 「……詩でした」 どっちだとしてもイメージに合うななんか。 それより意外と会話が続いていて嬉しかった。やっぱり共通点というのはいいものだ。 相手しかわからなくて片方はわからない、という話題はすぐに終わってしまう。 『はい』か『いいえ』で答えられる質問じゃないから、澪ちゃんも喋ってくれる。 無理させちゃってるかもしれないけど、でもなんかホッとした。 「部長やってたりとか?」 軽い気持ちで尋ねた。 「違いました……」 だよなあ。 「実は私バスケ部の部長だったんだ。だから、もし澪ちゃんが部長だったら、部長会議で会ってたかもって思ったんだけど」 「はあ……」 「まあ部長じゃなくて当然だよな。だって部長会議で会ったことがあったら、そう簡単に澪ちゃんのこと忘れられそうにないし」 「えっ……」 あっ、直球過ぎた。 澪ちゃんは箸を止めて、私を見ていた。 徐々に赤くなってる、ようにも見えるけど。 それから、顔を隠すように俯いてしまった。 もしかして結構恥ずかしいこと言ったかな私……。 「あ、えーと。つ、つまりそれだけ澪ちゃんが美人だってことだようん!」 別に何か失言をしたわけじゃないのだけど、でもなんか弁解するように焦りつつそう言った。 しかしまったく取り繕えていないのは私自身が一番分かっていた。 澪ちゃんはしばらく下を向いたままだったけど、少ししたら顔を上げて、またぎこちない表情で答える。 「……美人じゃないですよ」 「いや澪ちゃんは美人だよ。綺麗な髪だし」 外見だけが魅力じゃないと思う。 私が澪ちゃんに話しかけようって思ったのは。た まに目で追っていたのは、別に澪ちゃんが美人だったからじゃない。 それもあるかもしれないけど、でもそれが大きな理由というわけではなかった。 一人ぼっちだったから。 それが一番だった。 だけどそれだけってわけじゃない。いろんな理由が――外見だけじゃなくて、 雰囲気も瞳も、澪ちゃんのいろんな何かが、私に話しかけるように誘導させたような気がするのだった。 『理由』が横並びしている。 一番は外見かもしれないけど、でも同率一位の話しかけた理由がたくさんあるのだった。 でもやっぱり、今は外見しか褒めれない。 澪ちゃんの性格も、心のうちも、好きなものも趣味も、なんでも。私はまだ澪ちゃんのことを何も知らないのだから。 だから褒めることができるのは、外見と綺麗な字ぐらいしかなかった。 でも、外見だけ褒められるのなんてやっぱり誰だっていい気はしないだろう。 「別に美人だから声をかけたわけじゃないけどね」 「……そうですか」 それで終わった。 後は午後の講義の話とか、字が綺麗なことを褒めて昼食は終わった。 褒めてばかりだし、話しているのは私だけだった。 友達なのに名字っておかしい。 だから澪ちゃんって呼ぶことにしたけど。 一方的な語り掛けは、友達だといえるのかなあ。 ● 4月24日 晴れ 今日から田井中さんと一緒に講義を受けることになった。 嬉しい気持ちはあるけれど、でもやっぱり申し訳ないし緊張する。 全然話ができないし話し掛けれない。なんで上手くいかないんだろう。 困らせちゃってるかな。嫌ってるとかうるさいなんて気持ちはないのに。 それもこれも、全部今まで逃げてきたからだ。 今まで美人って褒められたことはあるけど、全然嬉しくなかった。 でも今日田井中さんに言われたら、なんだか嬉しかった。 何でなんだろう。 晩御飯は、適当に食べた。 人差し指しかキーボードが打てないけど、課題はそれなりに進んできた。 計画通りに終わりそう。 手帳には、課題の予定が書いてあるんだって言えばよかった。 戻|TOP|次
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<第一部・登場人物> 田井中律……N女子大学一年生・第一部の主人公。 秋山澪……N女子大学一年生 ××……N女子大学一年生・律の友人の一人 □□……N女子大学一年生・律の友人の一人 <プロローグ> 「律、今何か聞こえなかったか?」 私は立ち止まって、隣を歩いていた律に言った。 「――澪も、聞こえた?」 律は不可思議そうに眉をひそめながら私を見た。 ここは学校へ行く途中のただの道だ。 周りには誰もいない。 道の随分先には別の生徒も見えるけれど、でもここまで言葉が聞こえるような距離じゃない。 私はベースを背負い直した。律の鞄から、ドラムスティックがはみ出している。 これもいつもの光景だし、普段と何ら変わりはない。 でも確かに、今。 声が聞こえたんだ。 「まさか、幽霊だったりしてー!」 「お、や、やめろって。こんな朝からそんなこと……」 律が高らかに私をからかった。 私はいつもなら、ビクビクと震えるところだったけれど、不思議とそんな感じになれなかった。 さっき耳に聞こえた、確かな感覚と言葉が、私の体に爽やかな解放感を与えていたのだ。 「……律」 「んー?」 「私たち、ずっと一緒だよな」 「何言ってんだ? 当たり前だろ?」 「本当?」 「ああ。一生離さないからな」 律は少し照れながら白い歯を見せた。 私は安心した。 でも、なんで私はそんなことを律に訊いたのだろう。 一瞬前の台詞なのに、なぜかよくわからなかった。 それよりも、謎の声が引っかかる。 「律も、聞こえたんだろ?」 「聞こえたけど、確かにどこから聞こえたんだろう」 私と律は空を見上げた。 確かに、聞こえたんだ。 囁くような、でも何かとっても誇らしいような声でさ。 ――仲良くやれよ。 それは、私の声にも、そして律の声にもよく似ていた。 <第一部> 昔から、一人ぼっちの子を放っては置けない質だった。 友達はそれをお節介焼きだねとか、余計なお世話じゃないのと口々に言うのだけど、実際気になってしまうのだから仕方が無い。 小学校の時も中学校の時も、決まってクラスには一人ぼっちの子がいて、寂しそうに休憩時間を過ごしている姿が目に入った。 私はそれがとても嫌で、よく昼休みにはそういう子をドッジボールに誘ったりした。 だって、一人って悲しいじゃん。 私は、自分で言うのもなんだけどとても明るくて、遊ぶのが大好きな子だった。 だから休み時間には男の子に混じって球技をやることも多かった。 さすがに中学になればそういうことはなくなったけど、でも元気に行くのが私のモットーでもあったからそれなりに楽しくやっていた。 でも一人ぼっちの子は、楽しくないんだろうなあって。 私がたくさんの人に囲まれて笑って過ごしている時、あの子やあの子は寂しく一人で本を読んでる。 仲間と楽しく笑ってる時、ふと見ればそんな子がいる。無表情もいいとこの、暗い顔で。 それが、嫌だった。 一人でいることの選択をしたのは、その子達自身なのかもしれない。 私たちみたいな楽しく生活してる人たちとは、あんまり仲良くしたくないと思っているかもしれない。 それとも、誰かと話すのが苦手だったり、性格的にそういうのがダメなだけかも知れない。 いろんな理由で、誰かが一人ぼっちになってる。 だからって、私はほっとけなかった。 一緒に遊ぼうよって何人の一人ぼっちにも声を掛けた。 大抵の人は怖がったり、ビクビクしながらも一緒に遊んでくれた。 昼休みのドッジボールに誘ったり、大縄跳びに誘ったこともある。 一人ぼっちだったから、誘って一緒に遊んで。 だけど、次の日になったら――。 次の日になったら、その子たちはまた一人ぼっちを選んじゃうんだ。 昨日一緒に遊んだ子も、次の日は一人で本を読んでるんだ。 だから、私は怖くなる。 私が一人ぼっちの子を遊びに誘ったり、話しかけたりするのは。 もしかしたら、その子達にとってうるさいのかもしれないって。 だけど、嫌なんだよ。 皆で楽しくやってたいんだよ。 私が笑ってて、誰かが笑ってないなんて、嫌なのに。 それを押し付けるのは、自己満足なのかな。 ……―― 「――……りっちゃーん」 友人の声で、目が覚めた。 どうやら寝てしまっていたらしい。 顔を上げると、講義室からぞろぞろと学生たちが出て行く様子がまず目に入った。 私は机に伏せて寝ていたようで、その私を数人の友達が囲んでいる。 「もう講義終わったよ」 「……寝てた」 私は寝起きで重い体だったけど立ち上がり、机の上の筆記用具やルーズリーフをまとめた。 それを手に抱えると、私が起きるのを待ってくれていた友人三人の輪に混ざる。 それから誰かが話題を吹っかけ、それについて話しながら私たちは講義室の入り口へ向かった。 ただ寝起きで頭がぼうっとしていたので、話題に入れなかった。 「――で、その時××ちゃんがさー!」 「だ、だって仕方ないじゃない! それに□□ちゃんもそうだったでしょ?」 「それはそうだけどさあ。ジュースがバーッってなったんだよね。それでね」 「意味わかんないよもう」 私たちはそんな馬鹿な話をしながら、入り口から出る。 ただ私は口も頭も重くて、ただ話を聞いているだけに留まっていた。 その四人の中で最後に講義室を出た私。 さっき目を覚ました時たくさんの学生が講義室を出て行っていたので、多分私が最後だろうと思った。 最後に出る人は電気を消せと言われていたので、私は一応確認のために振り返ってみる。 私はハッとした。 (……まだ、人がいたのか) 講義室は、よくテレビなんかで見るようなそれとほぼ同じだった。 規則正しく並んだ机とイス。長いホワイトボード。 さっきまでそこで、長ったらしい教授の話を聞いていたんだ。 寝てしまったけど、でも大学生としては普通の毎日だ。 私は息を止めた。 その講義室の一番前の席。 そこに、まだ誰か座っていた。 長くて綺麗な黒髪。 寸分狂いもなく、完璧で端整な横顔。 そんな麗しい雰囲気を醸す女の子が、まだ座っていた。 私は壁に手を付いて、数秒――いや数十秒、その子を見つめていた。 (……やっぱり、綺麗だな) 「りっちゃーん。何してんのー?」 呼びかけられて、我に返った。 「あ、待てよ!」 私は廊下に出て先に歩いていっている友達を、そう叫びながら追いかけた。 あの子を、入学初日から何度目で追いかけたのだろう。 ● 4月21日 晴れ 今日初めて課題が出た。来週の水曜日提出らしい。 大学入学のお祝いに買ってもらったパソコンを使ってみよう。 まだ使い方がよくわからないから、計画を立てなきゃいけない。 手帳に計画を書き込むことにする。 晩御飯は野菜を適当に炒めて食べた。おいしくなかった。 そう考えると、ママはとっても料理上手だったと思った。 私はこれから四年間、自炊しなきゃいけないんだ。 ママの大変さが身に染みた。 料理ができるって、本当に尊敬する。 大学に入学してもう十日と少し。 講義は大変だけど、なんとかなりそう。 戻|次
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コーデ マイデコ例 コーデボーナス ジャンププログラム 【吹き出しコメント1】3つのパーツをつかったよくばりデコかんせい! 【吹き出しコメント2】ゆうがにうるわしくイノセントコーデ☆ 【メモ】 ブランド スター コーデ トップス 不明 不明 ボトムス - - シューズ 不明 不明 アレンジ - - ▲ マイデコ例 チャーム1 チャーム2 フレーム ホワイト ゆうがなこころ ベルローズ ▲ コーデボーナス ステージ コーデボーナス プリズムストーンショップ ◆◆◆◆◇ ほしぞらロックフェス ◆◆◆◇◇ プリズムLIVEスタジアム ◆◆◆◇◇ パウダースノーパーク ◆◆◆◇◇ スイーツカフェ ◆◆◆◆◆ プラネタリウム ◆◆◆◆◇ プリズムアリーナ ◆◆◆◇◇ トロピカルビーチ ◆◆◆◇◇ プリズムフューチャーアリーナ ◆◆◆◆◇ ゆうぐれロックフェス ◆◆◆◇◇ ディアクラウンショップ ◆◆◆◇◇ プリズムマイ☆デコアリーナ ◆◆◆◇◇ はらじゅくストリート ◆◆◆◆◆ ギャラクシースターファイナル ◆◆◆◆◇ ▲ ジャンププログラム 順番 ジャンプ 得点 サプライズ 1 はちみつキッス 100 あり 2 FUNFUNハートダイブ! 150 3 トワイライトバタフライ 220 4 夢幻カレイドスコープ 250 ▲
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イノセントバイブル/Vanitas Lacrimosa 杜の中を彷徨い光探した 小鳥のさえずりが聞こえて 夢だと気づいた夜明けだった 何処に辿り着けば楽になれる?思案は絶えず 心の一部に宿した 私のバイブル開けるの 誰か助けてと 今日もまた憂いの嘆き イノセントな鐘の鳴る丘 連れてってあげよう 聖なる砦なの 慈愛ある者に どうか 綺羅星よ降れ ずっと Long ver 杜の中を彷徨い光探した 小鳥のさえずりが聞こえて 夢だと気づいた夜明けだった 何処に辿り着けば楽になれる?思案は絶えず 心の一部に宿した 私のバイブル開けるの 誰か助けてと 今日もまた憂いの嘆き イノセントな鐘の鳴る丘 連れてってあげよう 聖なる砦なの 慈愛ある者に どうか 綺羅星よ降れ ずっと とうしてこんな事になってしまった? それは誰に間うてるんでしょう?空よ風よ教えて欲しい そっと 人間はいつでも脆さだとか儚さを抱き 髪飾りに微笑み込め 輝きを求め生きてる 虚飾なしに歩めるのなら 傷ついた時 誰かが肩を寄せてくれる 信じていてほしい イノセントな鐘の鳴る丘 守り抜くから 雨よ、虹に変わったあとで 穢れ千切ってよ 常に芽生えよ愛 神がそばにいる、いつも 永久(とわ)の平和願って
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Zip 読み方 : ジップ 別名 : ZIP圧縮 分野 : 情報の表現 データ圧縮 ファイル圧縮形式のひとつ。世界的にもっとも広く使われている。WinZipなどのソフトが対応している。 通常は拡張子に「.ZIP」が使われるが、実行ファイル形式(自己解凍形式)で解凍ソフトが必要ないものもある。 欧米ではMS-DOSの頃からよく使われていた形式で、日本ではWindowsの普及とともに広まった。 Zip 読み方 : ジップ 別名 : Iomega Zip 分野 : ストレージ リムーバブル Iomega社が開発した、磁気ディスクを媒体とする記憶装置。1995年3月(日本では5月)に発売された。 1枚当たりの容量は100MBと大きいが、フロッピーディスクなど他の記憶媒体との互換性はない。 ドライブの平均シークタイムは29ms、データ転送速度は1.25MB/sである。ドライブが低価格なこともあり、アメリカを中心に普及している。 パソコンとの接続にはSCSIやIDE(EIDE)のほか、パラレルポートが使えるドライブもあるのが特徴的。 Compaq Computer社やHewlett Packard社、日本IBM、Apple社などがZipドライブを内蔵したパソコンを販売している。 1998年には容量250MBの上位互換製品も発売されている。
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名前:アッサジーニ・ポレンタ スタンド:『イノセント・クライム』 容姿:肥った男、スキンヘッド 性格:傲岸不遜、卑屈な面もある 職業:フリーター 【ミ】『生命化学研究所:Report No.3』【場】、最終ミッションの参加者14名のうちの1人。 自慢の射撃能力で巨大アナゴや軍隊蟻の大群を蹴散らしたりしていた。 単独行動中、ハピネス『ミューズ』の能力で液状化した床にとらわれてしまい、 脱出できなくなっているところ、終盤の大爆発に巻き込まれて死亡した。 特記事項: 【ミ】『JKUP第8施設“生命化学研究所” 』にて他の参加者たちとともにクローン体で(仮)復活。 施設から脱出するべく行動を開始した。
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イノセント・ブレード~運命の使者~ の体験版です。 今後、武器名とシステム、シナリオの変更等があるかもしれません。 素材提供 未完のダンボール 様 ウサギマスクの隠れ家 様 シアンのゆりかご 様 CLOSET 様 臼井の会 様 R 様 Unkolyn 様 さば缶のツクール部屋 様 KCG Software 様 ストーリー この世界は神々が作り出した--- 神々に作られた世界と運命。 運命は全て神が決める。 それに抗うことは出来ない。 だが、抗う者もいる。 その者は神々に存在を消されるのだが--- 抗う者がまたここにいる--- これは神々に戦いを挑んだ人間の物語。 パスワード 1020 イノセント・ブレード
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N女子大の食堂で、私を含む四人は席について食事をしていた。 お昼時なので当然学生は多く、食券の券売機には長蛇の列ができている。 カウンターに置かれている出来上がった料理を取りに行く人、友達と一緒にやってきた人……いろんな人がそれぞれの時間を楽しんでる。 ざわめきはとても大きくて、少しばかり耳障りだ。 ただ、友達との会話に集中するとそれは気にならなくなるので、私たち四人はやはり他愛もない話を続けている。 こうやってここで食事をするのも少しずつ慣れ始めていた。 私は日替わりランチを食べている。友達三人もそれぞれ好きなものを食べていた。 一つの話題が途切れた時、私は兼ねてから気になっていたことを三人に尋ねてみようと口を開いた。 あまり気張らず、あくまで『ふと思い出したんだ』というような素振りで声の調子を落ち着かせる。 「なあ、あのさ。聞きたいんだけど」 「うん?」 友人たちの視線が私に集まる。 「あの、いっつもさ……講義の時、一番前の席で受けてる髪の長い子、いるじゃん」 昨日、講義室から出ようとした時、まだ残っていた女の子。 綺麗な、長い黒髪の子。 別に外見だけが気に掛かってるわけじゃない。 そりゃ確かに美人だけれど、それだけじゃないなんかよくわからない引力みたいなのが働いているような気がした。 昔っから、一人ぼっちはほっとけない。 「ああ、あの子? いっつも一人でいる子だよね」 いきなりそんな反応をした友達の一人。 自分のことではないし、別にあの子が身内なわけでもないのだけど、どういうわけかズキッとした。 『一人ぼっち』……自分でさっきそう形容したくせに、誰かが口に出すと、まるで自分に言われたかのように少しだけ痛かった。 「あの子がどうしたの?」 「いや、名前知りたいんだ。話しかけてみたくてさ」 意外とその言葉はあっさり出た。 話しかけてみたいって言うのは、結構純粋な気持ちだった。 友達になってみたいし、いっつも一人だから寂しい思いをしてるんじゃないかって気もするのだ。 「へえー、りっちゃんってそういう人ほっとけないタイプなの?」 「わ、悪いかよ」 「今時珍しいなあ。りっちゃんみたいな子そういないよ」 友達皆は笑顔で感心するように声を漏らした。 聞けば、あんまり一人ぼっちの子に話しかけようとする人はあまりいないようだ。 彼女たちと私の出身は全然違うけど、やっぱり何処の県にも高校にも一人ぼっちはいて、誰ともかかわらず生活している人が居たようである。 だけど、そんな子に話しかける人なんてそうそういなかったらしい。 「珍しいのか? 私は昔からそうしてきたんだけど」 でも、実際、それで得られたものは特に無い。 あるのは一時の楽しさと満足感だけだった、気もする。 それもわがままかな。 「話しかけなくてもいいんじゃないの? 多分ああいう風に誰とも関わらずに生活してる子って、私たちのことあんまりいい目で見てないんじゃないかな」 友達の一人が、ちょっと悲しそうに目を伏せつつそう言った。 私はよく意味がわからなかった。 わかりそうだったけど、でも、自分で考えをまとめるのが無理そうだったので、言葉を促す。 「つまり?」 「見下してたり、とか?」 その時、友達の一人の携帯が鳴って、話題は途切れた。 ……見下す、か。 入学式から度々あの子を見てきたけど、全然そんな様子はなかったと思う。 いっつも表情はなくてクール。怒っているような表情というわけでも、微笑んでいるというわけでもない。 ただただ冷静に。その場しのぎの冷静沈着な態度を取っているように見えた。 でも、一瞬たりとも冷たい視線を見せたことは無いんだよ。 そんな小説やドラマで見るような、悲観的な空気をあの子から感じないんだ。 私たちとの温度差があっても、だからって見下すような。そんな子じゃないと思うんだ。 なんでそんなこと、赤の他人の私が言えるかってわかんないけど。 でも、なんかそういう感じだし。一度も話したこと無いくせに、たまに目が合う程度のくせに、あの子の名前もわかんないくせに。 一週間ちょっとたまにあの子のこと見つめてた程度でわかったような気になってる私。 でも、なんか不思議だなあ。 他人って気がしないんだよな。 「それでさ、あの子、なんて名前なの?」 ● 4月22日 晴れ 課題の計画を立てた。火曜日辺りに終わるようにする。 パソコンに慣れていないので、とっても時間が掛かりそう。 人差し指でしか打てないから、早く慣れなきゃいけないな。 説明書を片手に頑張る。 晩御飯は、たまご料理にした。 たまごを使ったものは高校時代につくったことがある。 だけど、あんまりおいしくなかった。 でも、食べられればいいかな。 最近いつも、ある人と目が合う。 誰なんだろう。 ● あの子の名前は、秋山澪というらしい。 ただ私の友達三人は秋山さんと話したことはなく、入学式前の点呼でそう呼ばれていたのをたまたま覚えていただけだと言うのだ。 それに、私もこの十日間たまに秋山さんを見ていたけど、誰とも喋ってはいないみたいだったし、ずっと一人だった。 一人で講義室に入ってきて、一人で講義を受けて。 もしかしたら、一人でお昼を食べてたりするのかも……。 私は頭の中でその光景を再生させてしまった。 それが、なんだか嫌だった。 言うなれば、仮病で学校を休むような。 自分は嘘偽りで楽をしているけれど、でも皆は私を心配してくれているみたいな。 言いようのない罪悪感というか、そういうものがモヤモヤっと体を浸しているのを感じる。 だから、ほっとけないんだよなあ。 次の日、私は秋山さんを昼食に誘うことにした。 私たち四人グループと一緒に食事を取るのだ。 私はそれを実行に移すため、講義室の後ろの方で友達にその話をしていた。 すでに講義は終わっていて、この後昼食の時間である。 私は友達三人に、少し小さめの声で宣言した。 「というわけで、秋山さんを昼食に誘ってくるよ」 「りっちゃんかっこいいー」 友達が茶化した。 「でもさあ、秋山さんそうホイホイとりっちゃんに付いてくるかなあ」 「というと?」 「だって突然誘ってもあれだし。普段一人でいる子が、私たちの仲良し四人組と一緒に食事なんて正直苦痛でしかないと思うんだけど」 一理ある。 もし私が秋山さんだったとしたら、すでに出来ているグループに突然混ざって食事なんて精神的にきついはず。 そりゃそうだよなあ……仲のいい人たちに、普段は一人ぼっちな子。 どうしたって気疲れしちゃうかな。 私は唸った。 そんな折、友達の一人がポンと思いついたように手の平を叩いた。 「そうだ。別に私たち三人はいらないじゃん」 「――えっ?」 えっ、としか言えなかった。 「そーだね。りっちゃんと秋山さんは二人っきりで学食行ってきなよ。そうすれば多分秋山さんも気が楽だよ」 呆気にとられて、よくわからなかった。 えっと、つまり……私はさっきまで秋山さんを、私たち『四人の』食事に誘おうとしていた。 でもそれだと秋山さんが大変だから、二つのグループに別れようというわけだな。 友達三人のグループと、私と秋山さんの二人っきりのグループ……。 なるほど。 ん? なるほど、じゃねえ! 「ってマジかよ! それ今度は私も結構精神的に来るじゃねえか!」 「いいじゃーん、意中の秋山さんと二人っきりなんだよ」 い、意中って……。 「そ、そんなんじゃねーし……」 意中とか、そんなんじゃないけど。 でも、今までとなんか違うぞ私。 だって、今までだって一人ぼっちの子を何かに誘ってきたじゃないか。 ドッジボールでも野球でも、一緒にお絵かきでも。 何でもかんでも一緒にやろうよって誘ってきたじゃないかよ。 別に誰かと二人っきりになったことだってあるじゃないか。 なんで今さらそれに戸惑ってたりしてるんだ? 視線の先の秋山さんは、講義が終わって片付けをしていた。 「じゃあ、私たちはお先に失礼するねー」 「頑張ってねーりっちゃん」 「遠くで見てるからねー」 思い思いのことを言って、友達三人は講義室から出て行った。 いつもならここで何か返すけれど、その時ばかりはそうも行かなかった。 今、講義室には私と秋山さんしかいない。 秋山さんは私になんか目もくれず、筆記用具なりを片付けていた。 なんかドキドキしてた。 ありえないだろ。別に好きな子に告白に行くわけでもないんだぞ……って私誰かに恋したことなかったわ……。 まあでもそういう気持ちは想像できるっていうか……。 なんていうんだろう、怖いんだけどそうしたいみたいな。 好奇心とも違うし、怖いもの見たさでもないし。いやそもそもそんなのとは全然違うし。 あーもう自分がよくわかんないな。 こんなの初めてなわけじゃないのに、でも初めてみたいな気持ちが湧き上がってくる。 なんか、話しかけたいなって思っただけだから。 緊張してるだけだよな。 私は片付けを黙々としている秋山さんに声をかけた。 「あっきやっまさーん!」 私の快活な声。 秋山さんがこちらを見た。 目を丸くしている。片付けの手が止まった。 私は近づいて、自己紹介する。 「どーも。私、田井中律!」 名前を告げる。元気な声で。 さっきまでは緊張してたけど、一回声を出してみたら意外と頭にいろんな言葉が浮かんできた。 あとは適度に秋山さんに言葉を促して、私らしい明るさで声を出すだけだ。 「秋山澪ちゃん、であってるよね?」 「……は、はい」 初めて声を聞いた! 反応してくれたのが無性に嬉しい。 秋山さんは、話しかけられてるのに慣れていないのか、それとも突然声を掛けられたことに驚いているのか表情を強張らせている。 はい、という返事にさえ戸惑うように、迷うように目を泳がせている。 実際一瞬だけ目が合っただけで、あとはずっと目を泳がせてばかりだった。 視線を合わせてくれない。 だけど仕方ないと割り切って、私は本題に移った。 「ねえ、一緒にお昼食べに行こうよ。秋山さんも、食堂でしょ?」 「え……い、いいです」 遠慮されてしまった。でも、これは当然の反応だ。 もし私が秋山さんだったとして、見ず知らずの奴に食事に誘われても遠慮の言葉しかでないだろう。 だけど、ここで引き下がるのなら私の名が廃るってものさ。 「いいからいいから! ほーら、行くぞ」 秋山さんが荷物を持ったと同時に、私は彼女の手を掴んだ。 そして半ば強引に引っ張る。 「ちょっ待って……」 「早く行かないと日替わりデザートなくなっちまうからな!」 私は、秋山さんの手を掴んだまま走り出した。 秋山さんは、振り払おうともせず。 ただ私と一緒に食堂に走ってくれた。 走ってくれたっていうか、私が引っ張っただけか。 食堂には、何種類かのテーブルがある。 中央の方には、長い机がいくつかくっついたような大人数で座れるタイプの席。 その周りには、四人掛けが出来る程度の席。 そして、窓際の方は主に二人で向かい合って座れるようなタイプの席がある。 食事を共にする人数によって席を選り好みできるというなかなかいい食堂だ。 普段なら友達三人と私で、四人掛けの席に座って昼食を取る。 でも今は秋山さんと二人っきりなので窓際の二人席についた。 「秋山さんは、和食好きなの?」 私は尋ねながら、秋山さんが食べている和食セットを見た。 ご飯にお味噌汁、それと焼き魚というもう本当に和食というセットだ。 「……どっちでも、ないです」 「じゃあなんでそれを選んだの?」 「……適当です」 それだけ言って、また箸を動かしはじめた。 うーん、簡単に会話が終わっちゃうなあ。 そりゃほぼ初対面の人と会話をしようという気にはならないよな。 第一秋山さんにとっては無理やり連れてこられたようなものだし……私が無理言って相席してるようなものだから。 暗いとも明るいとも言い切れない。 でもどちらかといえば陰りのある顔で黙々と食事する秋山さん。 私はといえばきつねそばを食べているのだけど、でも全然箸は進まなかった。 次は何を聞こう、何を言えば秋山さんは話してくれるんだろう。 そればかりに頭が行っていた。 「ねえ、秋山さんはどこの県出身?」 とりあえず話しやすいのは相手の素性だ。 別に隠す必要も無いような、むしろ話題性になるのはそういう出生だったりの話。 だてにいままで友達をたくさん作ってきたわけじゃない。 自分なりにスキルみたいなのを手に入れてるんだ……というのは、嘘で。 でも『相手が私なら』って考えた時、どんな質問なら答えやすいのか考えたらこういう質問しかないと思うからだった。 「……――県、です」 あまりにも馴染んだ県名だった。 「え? 私もだ」 「……そうですか」 秋山さんも一瞬驚いたような、感心する様な目をしたけれど、やっぱり受け流すような態度で受け答えした。 だけど、共通点が見つかったんだ。これを会話のタネにしないわけにはいかない。 「すげー、偶然だな! ちなみに、高校は?」 「桜ヶ丘、です」 「――マジ?」 何の冗談だこれ。 「……私も、桜高だ」 「……そう、なんですか」 さすがの秋山さんも、箸を止めて私を見た。 お祭りのビンゴ大会で、特等を取ったような気持ちだった。 実際そんなことはなかったけど、でも。 なぜか偶然でもなんでも、それがピッタリあってるっていうか。 言ってることめちゃくちゃだけど、でも。 偶然にしちゃ出来すぎてるっていうのかな。 たまたま一人でいるから、気になって。 それで誘ってみた。 それだけのに、出身の高校が同じだなんて。 よくわからない――でも、どちらかといえば嬉しさみたいなのが湧きあがってきた。 でも、私の記憶に、秋山さんは存在しなかった。 「もしかしたら、すれ違ったりとかしてたかもしれないなあ」 「……そうですね」 また目を伏せた秋山さん。 そしてまた食事を始める。 ……喜んでるわけじゃないのかな。 そりゃそーだよなあ。 だって勝手に運命めいたことを感じてるの私だけだもん。 話しかけてるのも私だけだし、気になってたのも私が一方的にそうだっただけだろうし。 別に秋山さんからすれば私との共通点なんてどうでもいいよな……。 でも、嬉しいのは事実なんだ。 気になってた子と一緒にご飯食べたり。 実は出身が同じって。 なんか、高揚しちゃうな。 「……できればだけど」 「……?」 「本当に嫌ならそう言ってくれればいいんだけどさ」 私は、提案した。 とりあえず、名字で呼ぶのはちょっと。 友達っぽくない、だろ。 「澪ちゃんって、呼んでいい?」 私が緊張して言うと。 秋山さんは、箸をぴたっと止めた。 そして、上目遣いに私を見て。 戸惑ったように、また目を泳がせて。 数十秒して。 コクリと頷いた。 ● 4月23日 晴れ 今日は大変だった。 田井中律って子に話しかけられて、一緒にご飯を食べた。 そんなの初めてだったから、あんまり上手く喋れなかった。 田井中さんに嫌な思いさせちゃったかな。 絶対そうだ。ごめんなさい。 同じ高校出身だというのは、とても驚いた。 だけど一度も同じクラスにはなったことが無いと思う。 なったことがあるのなら、忘れることはできなさそうな人だから。 初めてパパとママ以外の人に下の名前を呼んでもらった。 嬉しいという気持ちがないわけじゃないけど、でも恥ずかしかった。 晩御飯は、レンジで温めるだけのタイプのものにした。 課題は順調だったけど、でもちょっと苦しいかもしれない。 今日はなんだか体の調子がおかしかった。 田井中さんと話したからかな。 今日は日記が長くなってしまった。 戻|TOP|次